[乗車記録07]極かわ若年個体。特濃ザーメンプレゼントぶっかけ。
改札を抜けた瞬間、視線が集まった。 黒髪、整った横顔、柔らかな笑顔。 マスク越しでもわかる完成度。 「行く?」 誰かが小さく呟く。 声をかけると、マスクを外して彼女はきちんと目を見て返してくる。 その素直さが、逆に危うい。 車内へ。 自然と囲む形になる。 偶然を装った距離。 白く伸びる脚線。 スレンダーなのに、妙に色気がある。 視線は交わらない。けれど、空気は確実に変わる。 ひとりじゃない。 だからこそ高まる。 誰かが息を呑む。 誰かが目配せをする。 言葉は少ない。 綺麗なものを前にすると、理性は薄くなる。 その瞬間を、全員で共有している感覚。 目が合う。 逸らす。 また合う。 完璧そうな存在が、ほんの少し揺らぐ。 それを見逃さない。 やめる気はあった。 たぶん。 でも、また記録する。 観測者はひとりじゃない。 この興奮、もう戻れない。
価格:2000円